最近,また読書をはじめました。
小さい頃から本は好きでしたが,思い返すと,小説を貪るように読み耽っていたのは,せいぜい中学・高校の頃まで。
特にここ最近の数年間は,自分の楽しみのために本を開くということが,ほとんどなくなっていたことに気づいたのです。
「好きなはずのことをしなくなっているのは,自分の中の大切な何かを失いかけているからでは!?」と,妙な危機感を持ち,努めてまた読書をするようになりました。
長いこと「積ん読」していた本や,昔読んでおもしろかった本を段ボール箱から引っ張り出し,しばらく忘れていた楽しい時間を本と共に過ごしています。
図書館もまた利用するようになりました。
洋書も読みはじめています。
童心に帰って易しい絵本から順に難しい本へと洋書を次々に多読していくと,子供から大人へと英語で成長し直しているような気分で,意外なくらいのおもしろさです。
詩集などは,声に出して朗読するのもまた優雅なもの。
小さい頃から何度も読み返している私のお気に入りは,大手拓次の詩集です。
少年時代の自分は,興味の赴くまま新しいことを次々にはじめて,ひたすら世界を広げようとしていました。
いつのまにかやめてしまった好きなことを,ふと思い出してまたはじめてみると,やっぱり楽しいんですね。
本当は,ほかにも「また,はじめたい」ことがた~くさんあるのですが,それはまた今度のお話。
(『事務所ニュース 2008年2月号』より)
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