世の中は、ゴールデンウィークですね。
例年、GWには長期休暇をいただいてリフレッシュを図ることが多かったのですが、独立したばかりの今年は、暦通りの業務です。
というか、休日に入ってもお仕事続き。今年に入ってから、まだ一日も休みという休みが取れていません。
独立のための諸事情もありますが、ありがたいことに独立後も今まで通りたくさんのご相談、ご依頼をいただいていて、とても充実感のある忙しさを味わっています。
でも、このGW中に少しくらいは休んで、久しぶりに美術展や映画でも楽しみたいところです。
美術と言えば、アネモネ法律事務所のロゴマーク、いかがですか!?
ちょっとアールヌーボー的で、ちょっぴりアルフォンス・ミュシャの雰囲気があると思いませんか?
というか、そういう雰囲気になるようにと願って作ったものです。
自分でもとても気に入っているのですが、中央に配置されたアネモネの花のシルエットラインがかなり細かくて、印刷などでは結構気を遣います。
ちなみに、はじめてこのロゴを見たある先輩弁護士から、
「このマーク、かっこいいね~。で、この真ん中にあるアライグマのマークは何?」
と尋ねられました。
えー。
アネモネなんですけど。
アライグマって。
全然関係ないし……。
ぜったい、「かっこいい」とか思ってないよね、あれは。
しかし、だいぶ酔っ払っていたとはいえ、どうやったらアライグマに見えるのだろうか???
人間の視覚、知覚というのは、とても不思議です。
最近も、人によってまったく違う色に見える画像とかが話題になりました。
わたしの「赤」とあなたの「赤」が同じだという保証は、この世のどこにもありません。
というより、ほぼ100%の確率で、違う色でしょう。
もし誰かと視覚をまるごと交換することができたなら、想像もつかないような色と形の新しい世界を経験できるのかもしれません。
そもそも、わたしたちが目で見ている世界は、実際にそういうものとしてそこにあるのか。
それとも、私たちの脳がそういうものとして作り上げているだけなのか。
わたしにとって、それは、物心ついたころからずっと続くこの世界への根本的な疑問でした。
なぜなら……
わたしの右目と左目は、見える色が、それぞれ少しずつ違うからです。
わたしはいつも、赤い世界と、青い世界を、左右それぞれの瞳で、別々に見ています。
なので、両目を一緒に開くときだけ、(たぶん)普通の色の世界になります。
まぁ、それが「普通」だという保証はどこにもないわけですが。
色が違うと言っても、左右の色の差はそれほど大きくありませんし、いわゆる色覚異常はありません。ただ、白っぽいものを片目ずつ見ると、左右にはっきりとした違いがあります。
色の違いの程度は、その日の体調などによって結構変わります。
なにより本当に不思議なことに、左右の瞳に映る赤と青の色は、まれに入れ替わることがあるのです。
つまり、わたしにとって、見えているものと客観的に存在するものとが、理屈ではなく体験として、そもそも一致していないということになります。
そんな人間の知覚の曖昧さを考えれば、アネモネがアライグマに見える人がいるのも、仕方のないことかもしれません。
だから、アネモネロゴをアライグマと言われてもまったく気にしてませんからね、O先生!
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